今回掲載メルマガは、
手紙&はがきの書き方シリーズ 〜第6弾〜
*****************************************************
ハガキがお客さまのこころをつなぎとめる
「手紙は書きませんが、ハガキならもうしょっちゅう書いていますよ」
人呼んで”ポストマン“ことSさんだ。
もちろん郵便配達はしないけれども、営業で外に出て少しでも
時間があると私製絵ハガキを取り出し、ひと言ふた言書いてポストに
投函するといいます。お客さまや紹介をしていただいた方だけではなく、
仕事以外でも世話になったと思ったら、「すぐに礼状を書きます」。
こんなことがあったそうです。
午前中にお客さまに初めてお目にかかりあいさつ程度の営業をした後、
お客さまの仕事場近くの丼屋で注文をして食べ終わる間に礼状を書き、
事務所への帰りがけにポストに投函。翌日の朝に礼状がお客さまに届き、
そのスピード感が気に入られ、そのままトントン拍子で法人契約を取った
経験があるそうです。Sさんは、筆まめといえばそれまでですが、とにかく
書いて書いて書きまくります。
「ハガキを送ることは保全に役立っているかどうかはわかりません。
ただ、私は個人のお客さまが多いので、なかなかお目にかかることが
できませんので、何かあったときにすぐに私を思い出していただき、
ご連絡をいただけるようにしているんです」
ハガキの文面は手書きですが、連絡先は太く大きい字が印刷されています。
「できれば冷蔵庫にでも貼っておいていただき、万一のときにご連絡いただき
やすいように工夫しているんです」
先日、Sさんのオフィスを訪ねました。
机の上は大変整理されており、卓上カレンダーだけがぽつんと置いてあります。
よく見ますと無数のメモが書かれているではありませんか。聞けば、
契約しているお客さまご本人だけでなく、ご家族の誕生日と結婚記念日などだ。
赤と青と黒のボールペン、黄色とピンクのマーカーで分類しています。
なかには小さなシールも貼ってあって、よくよく見るとケーキのようですので
誕生日なのかもしれない。いったい何枚書いているのでしょう。
「今日は5枚目です。だいたいこんなものですが、多い日は20枚くらい書きますね」
出張で新幹線や飛行機に乗ったらそれこそハガキ書きの時間にあてており、
お客さまから「北海道の消印だったけれど、行ったんですか?」と返事がくる。
そうすると、またハガキで返事を書く。そんなやり取りも珍しくないそうです。
また、緊急の連絡をするときは携帯のメールも利用しています。
「これは完全に連絡のみで、一斉送信です。新商品のご案内も送りますが、
あまり効果はありませんね。やはり、見直し時期を見計らってそれこそ
ハガキを出したり電話をしたりして、お客さまの心が離れないようにしています」
お客さまが500人を超えたあたりからすごいことになってきたそうですが、
毎日の積み重ねですから、負担を感じることはなくなったそうです。
年賀状はあえて出さないといいます。それは情報不足で、喪中に賀状を出したら
失礼だから。それよりもご家族の誕生日や記念日のほうが反応はいいということが
わかっているので、いまの方法を貫いていくそうです。
ポストマンSさんは、ハガキでお客さまとつながっているようです。
(2011.2.8配信 ASSUMEメルマガ)