今回掲載メルマガは、
手紙&はがきの書き方シリーズ 〜第3弾〜
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手書きの手紙、はがきには魔力があると申し上げましたが、
皆さんはどうお感じになりますか?
わかっちゃいるけど時間がないという方が多いのではないでしょうか。
トップセールスの方々は、当たり前のことを当たり前にこなす。
時間がないことを言い訳にしないのも特徴だと思います。
1カ月の契約額が3ケタ億円を達成したことがあるという
トップ中のトップセールスの女性の方は、「手書きは当たり前でしょ」
とおっしゃったことが印象に残っています。
新たに契約を結んでいただいたお客さまはもちろん、
紹介くださった方にもお礼の手紙をお出しになります。
しかも、便箋も封筒はオリジナル。個人名でだけはなく、
会社の名前も入った世界に1種類しかないレターセットというわけです。
その方は、超がつくほど多忙なことはお客さまもご存知ですから、
きっと手紙をもらっただけでも感激するでしょう。
どんな内容かといえば、手紙の例文集にあるような
お礼の文章だということです。
手紙の例文。これは本屋さんに行けばどれを選んでいいか
迷うほど出ていますし、サイトもたくさんあります。
手紙。はがきといえば日本郵便ですが、
このホームページにはお手紙例文集なんていうページ
http://www.post.japanpost.jp/navi/main.html
には、ビジネス、冠婚葬祭、プライベート、季節の挨拶、
さらには手紙を書くポイントやデザインなどが出ています。
こんなところから例文をいただき、
お客さまに差し上げるのは一手ではあります。
ただ、そのトップセールスの女性は、その例文通り書き写す
のではなく、お客さまへの感謝の意をご自身の言葉に換える
ことが大切だとおっしゃっていました。
まさに、その通りですね。例文のまま丸写しで送っても、
それはただの連絡の手紙やはがきにしかすぎません。しかも、
例文集には「ありがとうございます」という感謝の意を
表わす例文は少なく、事務所開設やパーティ、記念のイベントの招待、
さらにはお詫びなどのほうが多いのが普通です。
法人顧客のへの儀礼的な対応は参考になりますが、
目を見張るような気の利いた例文にはたどり着けないものです。
気の利いた例文と申しましたが、みなさんは著述業ではないので、
お客さまは文章のでき不出来を期待していません。
ただ、文章から心がこもっているかどうかは、きっと
ひと目で見抜くことでしょう。字が汚くてもいいんです。
ただ、丁寧に書きましょう。私の知人の営業パーソンWさんは
小学生のようなすごい(?)字を書きます。しかも、文章は、
「てにをは」もあやしいレベルです。
しかし、少なくても暖かい心の持ち主であることは感じます。
拝啓 歳末の候、今年も残すところわずかになりまた。
皆様方、お変わりなくお過ごしのこととお慶び申し上げます。
今年も一年間、まことにありがとうございました。
秋にご招待いただいたバーべQ大会、飲みすぎてお客さまに
介抱されるという前代未聞のご迷惑をおかけしました。ごめんない。
来年は、私が鍋パーティを主催いたします。
そのときはどうかご参加ください。
これから寒さが一段と厳しさを増しますので、体調を崩すことが
ないようどうかご自愛ください。
敬具
思い出しました。Wさんのお客さまが主催した会に
たまたま同席させていただいたときのことです。
ビールを注ぎに回りながら返杯されてべろべろになったWさん。
川原のバーべQ場でダウンしてしまったのです。
それを逆手にとっての手書き挨拶状。そのときの失点は、
きっと挽回したことでしょう。
手紙やはがきの目的は保全です。
お客さまとのコミュニケーションが、
一定の距離感のなかで成立できればいいのです。
そういった意味で、Wさんの年末の挨拶状は目的を
果たしていると思います。ちなみに、寒中見舞いを出す場合は、
年が明け1月7日頃から立春の前頃までといわれています。
(2011.1.4配信 ASSUMEメルマガ)