承諾書や同意書に不備があると、新契約の引受査定が不必要に遅延します。そして契約確認についての事前の説明不足は、しばしばお客さまと調査員の間でトラブルを引き起こし、引受査定の遅延につながります。募集人の方々が、お客さまへ同意書や告知の注意事項を説明し見直す時間を取ることで、このような遅延は避けられます。
しかしさらに重要なことは、個人情報の守秘性とその保護がきわめて重要な問題になったことです。診断書の取寄せについての承諾書、血液検査等の同意書、告 知書、保険申込書に対する詳細な説明の際に、皆さんはもっともお客さまのプライバシーについて敏感になることでしょう。
医療上の精密検査を受ける場合、その検査の目的や必要性について知りたいと思うのが普通です。実際それは訴訟における患者としての法的権利です。それが、 お客さまが臨床検査を受ける前に読み、理解し、署名する「承諾書」を取り付ける理由です。ここでの同意は、保険会社がお客さまについての医学的および非医 学的情報源に触れ、その情報を再保険会社と共有することへの許可を与える承諾書にも適用されます。
募集人の皆さんには、診断書取寄せのための承諾書のみだけでなく、契約確認、LINC制度などについても説明し、それらの情報をお客さまへ届けることが義 務付けられています。あなたがもしお客さまの立場であったならば、保険加入の条件として実施される契約確認と同様に個人の医療記録その他情報の利用範囲等 について知らせて欲しいと思うはずです。生命保険の加入取引行為すべてにわたり、守秘義務が課せられていることは言うまでもありません。