過去メルマガ掲載記事≪≪NISA制度 ETFとは株式市場に上場した投資信託のこと≫
2014.2.28配信 ASSUMEメルマガ
今回は投資信託の仲間でも少し性格の違うETFの概要を見てみよう。
もちろん、主旨は、NISA制度の対象金融商品であるから、当然、その中身を知っておく必要があるからだ。 因みにETFはExchange Traded Fundsの頭文字をとっている。
まず、基本の性質は、前回説明した投資信託と同様であるが、どこが違うかというと、株式と同じ様に証券取引所に上場しているという点だ。
それでは上場することにどんな意味があるのだろう。
一般的に、例えば日本株式へ投資する投資信託を購入しようとすると、 その日の申し込みに対して、その日の株式市場の閉まる午後3時の株 価をもって購入しようとする投資信託の基準となる価額が決まる。
従って、翌日、いくらで購入できました。ということがわかる仕組みだ。
これに対して、ETFは取引所に上場していることにより、投資信託であっても株式と同様に、その日の内でも、その時刻、時刻における価額で売買が出来る。即ち、通常の投資信託の基準となる価額に縛られない価額で売買が出来るのだ。
ETFの商品的特徴としては、日経平均株価やTOPIXなどの株価指数、金価格の指標など、市場を代表する指数に連動して動くものが多い。
また日本株の市場に連動するものだけでなく、外国株式市場や商品の価格に連動するものなど自由度が高い多種なETFが作られている。
扱いやすさから言うと、株式への直接投資と比べてETFは資金的に千円単位、万円単位で購入することが出来る一方、株式の購入できる単位はどうしても数万円から数十万円と相対的に高額となる。
なお、指数等など当初から決まっている銘柄を組み入れるため、機械的に購入すればよく、他の投資信託と比べた場合、運用に手間がかからない。
結果として手数料が安くでき、売買コストは上場している株式を売買するのとあまり変わりないと言える。
因みに、1995年に日経300株式指数連動型の上場信託が初めて上場されて以来、東京証券取引所においては国内株価指数連動では2013年11月現在で50以上のETFが上場されている。
少し教科書的になるが、ETFには現物拠出によるETF(機関投資家などの大口投資家が株式指数を構成する株式を集めて拠出し、これを裏付けに投資信託を受け取り、証券取引所に出す仕組みのもの)と、現物拠出によらないETF(指数に連動して動く債券を裏付けとして発行するもの)がある。
この様に、ETFは投資信託であるがより株式に近い性質を持っていることがお分かりいただけたことと思う。